本の紹介『「経験学習」ケーススタディ』

はじめに

 スタッフをどのように育成すればよいかで悩んでいらっしゃる訪問看護管理者の方は多いのではないかと思います。座学による研修も知識を得るのには有用ですが、実務に直結した学びとなると現場での学びがとても大切になります。
 現場で得られる「経験」から学ぶプロセスについて書かれたのが、以前blogでご紹介した「経験学習入門」になります。人は経験から学ぶということについては多くの人が賛成するでしょう。しかし、スタッフ育成の手段として経験学習のプロセスを自ステーションに導入し、実践することを考えると、どこから手をつけてよいのかと途方に暮れる方が多いのではないかと思います。
 今回ご紹介する本書は、経験学習を行なっている9社の事例が紹介されています。そのため、経験学習を自組織に導入する方法論や仕組みについてのヒントを得るのに格好です。... 続きを読む

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ケース『報告されなかった医療事故ー訪問看護ステーションあさひが丘の苦境2ー』

概要

訪問看護ステーションの新任管理者として着任した山代は、自分の着任前に起きていた医療事故についてケアマネからの問い合わせで気がついた。ステーションのメンバー間のコミュニケーションはほとんどないようである。山代は今後どのように動けば良いのか悩んでいた。... 続きを読む

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