ケース『看護師と本社の間でー訪問看護管理者田中めぐみー』

概要

 田中めぐみは訪問看護管理者である。彼女はスタッフの看護師がうまく動いていくれないことに悩み、加えて本社の管理部門がこちらの状況を理解してくれないことにいらだっている。どうすれば彼女は看護師と本社の間の板挟みの状況を乗り越えていくことができるのだろうか。... 続きを読む

続きを読む →

本の紹介『チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』

はじめに

 前回のblogで、「チーム」という視点から訪問看護ステーションの経営を考えるのがよいのではないかということを書きました。では、チームというのはどういうものなのでしょうか。スポーツのチームなどを想像する方が多いのではないかと思います。仕事の場におけるチームについて考えるとき、多くの気づきを与えてくれるのが、今回紹介する以下の本です。... 続きを読む

続きを読む →

本の紹介『マネージャーの最も大切な仕事 95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力』

はじめに

 看護師が経験から学ぶにはリフレクションが重要であるということを以前blogで取り上げました。そして前回のblogでは、経験からよく学ぶにはリフレクションだけではなく、ストレッチとエンジョイメントも大切であるというということを紹介しました。
 今回は、訪問看護管理者(マネージャー)が自ステーション(チーム)の生産性や創造性を向上させるには、具体的に何をすべきかについて書かれた本を紹介します。... 続きを読む

続きを読む →

ケース『病棟の看護師長と訪問看護管理者ー病院での看護と訪問看護は何が違うのかー』

概要

 ケースには、病棟の看護師長である高田と訪問看護ステーションの管理者である河北という二人の人物それぞれの仕事の一日が記述されている。看護師をまとめるマネージャーであることは看護師長も訪問看護管理者も同じである。しかし、その働き方には大きな違いがあるようにみえる。この違いはどこからきているのだろうか。... 続きを読む

続きを読む →

看護管理の教科書に出てくる「二要因理論(動機づけ衛生理論)」を提案し、仕事の充実化を提唱したフレデリック・アーヴィング・ハーズバーグ(Frederick Irving Herzberg)

はじめに

 人はなぜ働くのか。このことを真摯に考えたアメリカの心理学者にハーズバーグという人がいます。彼は職務態度に関する膨大な先行研究を調査し、一つの仮説を立てました。そしてその仮説が正しいかを確かめるために調査方法を設計し、実際に面接調査を行いました。1959年にその結果は、「The Motivation to Work(邦題『仕事と人間性』北野利信訳)」として発表されています。この著書で提示されたのが、看護管理の教科書には動機づけの部分でマズローやマグレガーと並んで登場するハーズバーグの「二要因理論」です。彼の理論には、人間は仕事を通じての自己実現の欲求をもっているという人間観が感じられます。... 続きを読む

続きを読む →