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はじめに
心理的安全性という言葉を耳にしたことのある訪問看護管理者の方も多いのではないでしょうか。自ステーションでどうやって心理的安全性をつくり出し、活かしていこうかと試行錯誤している方もいらっしゃると思います。このブログではこれまで、心理的安全性について書かれた本をいくつかご紹介してきました(チームが機能するとはどういうことか、恐れのない組織)。
今回ご紹介する以下の雑誌は、ヘルスケア領域において「心理的安全性」がどのように研究や実践に活かされているのか、その”今の現状”を知るのに最適であると思います。
看護管理 Vol.31 No.5 2021年 05月号 特集 心理的安全性——個々の強みを生かし,変化への適応力が高いチームをつくる
この中で私が特に興味を持って読んだ記事が2つあります。手術室のマネジメントの実践報告と2年目看護師のインタビューから心理的安全性について検討した記事です。
心理的安全性の実現にはマネージャーが重要な役割を担っている
これら2つの記事を読んでいて感じたのが、マネージャーの役割の重要さです。
手術室の実践報告では、心理的安全性を手術室のマネジメントに活かすべく管理者が取り組んだことが記述されています。スタッフの内省や経験学習の促進にも心を砕いている様子が感じられ、心理的安全性の高い職場づくりが着実に進んでいる様子がうかがえました。
また2年目看護師のインタビューからも、新人看護師の先輩や上司にあたる人が心理的安全性の実現に大きな役割を果たしていることがわかりました。そしてこの記事からは、マネージャーがどのようにスタッフとコミュニケーションをすればよいのか、その具体的なやり方について考えるヒントを得ることができました。
おわりに
経営学領域の心理的安全性の研究において、心理的安全性が組織学習やパフォーマンスに関連していることが明らかになっています。雑誌の特集では訪問看護ステーションの心理的安全性について直接述べたものはありませんが、訪問看護管理者の方にも自ステーションで心理的安全性を作りたいときに、取り入れたい気づきが得られる内容になっていると思います。
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